10月26日(日)
6:00 出発
まだ辺りは薄暗く、人通りの少ない蕨駅西口ロータリーで父を待っています。
東京都文京区に私の弟と暮らす父は、朝4時に起きて電車で蕨駅に到着。
右手を額の前に持ち上げながら、「おはよう」。大股でゆったりと歩いてきました。
アウトランダーに荷物を積み込んで出発。
シャッターの下りた商店街を抜けて、浦和方面へ。
6:30 羽根倉橋
父は、高校時代バレーボール選手として全国大会の決勝戦でプレーし、全日本ベスト9に選抜されたこともあります。そんなスポーツ好きの父に連れられて、私は子供の頃からサッカーはもちろん、ラグビーやアイスホッケーなどもよく観戦していました。私自身は大学時代にラグビーを始め、社会人チームでもプレーしていました。
レッズを応援するようになったのは、89年から5年間過ごした、駐在先のサイパンでの経験からです。
サイパンでは、地域の人が集って何かイベントを行うのが当たり前でした。地域の活動を通して、さまざまな方と出会う楽しさや大切さを実感しました。94年に帰国。何か地域とのつながりを欲していた頃、出会ったのが“レッズ”でした。
6:45 所沢IC
初めて父を誘っての試合観戦は、98年10月、国立での鹿島アントラーズ戦。雨の中の激闘は、柳沢のVゴールで負けてしまいました。
その後、父と弟と3人でオフィシャルサポーターズクラブに入会しシーズンチケットを購入。ホームは毎試合、アウェーもほとんどスタジアム観戦するようになりました。
7:45 赤城高原SA
トイレ休憩で立ち寄ります。
車を降りると、外は肌寒く、吐く息もうっすら白くなりました。
サービスエリアには、たくさんのレッズサポーターが休憩をしていました。上着を羽織っていても、グッズやアクセサリーなどでレッズサポーターだと一目で分かります。
飲み物を購入し車へ戻ると、隣にはレッズのステッカーを貼った真っ赤なアウトランダーがありました。
「かっこいい」。
8:30 越後湯沢付近

新潟県に入りました。周りを山々に囲まれたのどかな田園風景が広がっています。
ずっと先まで見えそうなほど、まっすぐな道路を走っていると、後ろから真っ赤なアウトランダーが2台連なって近づいてきました。2台は、右の追い越し車線から私たちを抜き去ると、「お先に!」といった感じでハザードを2度点滅させました。
「かっこいい」。
つい、羨ましさが込み上げてきました。何故なら、もともと私も父もアウトランダーのような大きくてスポーツタイプの車が好きなのですが、99年に車を購入する際、「買い物に行くのに便利な小さい車がいい」と妻に言われて渋々了承。購入したのは99年レッズのユニホームの胸に刻まれていた「Dingo」でした。
それ以来、私たちのアウェー遠征は常に愛車Dingoと一緒。総走行距離は65,000kmを超えました。
今年一番の思い出は、父と弟と男3人で遠征ドライブしたゴールデンウィークのヴィッセル神戸戦です。
前日から、夜中に車を走らせて神戸に向かいました。
途中、有馬温泉に浸かってのんびりと過ごしたあと、ホームズスタジアムにて試合観戦。
試合後は、スーパー銭湯で仮眠をとり、夜中に和歌山県に向かって南へと車を走らせました。早朝、南紀白浜のシンボル「円月島」を望む臨海浦で日の出を拝み、今度は三重県の松阪市に向かいました。
松阪で一泊しようと宿を探しましたが、ゴールデンウィーク真っ只中でどこも満室。なかなか見つからず苦労しましたが、なんとか宿を見つけることが出来ました。松阪に来たのは、もちろん松阪牛が目当てでしたが、お財布の紐が硬い私たちは、松阪牛の「ホルモン焼き」を食して満足し、翌日帰宅しました。
9:30 黒埼PA
少し休憩します。
私たちは常にゴール裏で応援しています。グループに入ってはいませんが、スタジアムでいつも一緒になるゴール裏のサポーター仲間がいます。彼らに連絡を取ってみると、すぐ後ろを走っていたようで、ここで待ち合わせをしました。
10:10 新潟亀田出口
新潟中央ICはビッグスワンに向かうレッズサポーターの車で渋滞しているので、一つ先の新潟亀田ICで高速を降りました。亀田バイパスを南下してスタジアム最寄の三菱のお店に向かいます。
10:20 新潟三菱自動車販売(株)亀田店
朝早かったので早めの昼食にしたいと思います。
スタッフに、新潟で有名なお店「とんかつ政ちゃん」の場所をお聞きしました。
亀田バイパスを北へまっすぐ、車で15分くらいだと教えてもらいました。
11:00 とんかつ政ちゃん
開店時間ちょうどに到着しました。
最初にお店に入ったのは私たちでしたが、注文する頃にはもう3組いました。
私は特製かつ丼(二段盛り)、父は並ひれかつ丼を注文。運ばれてきてビックリ。
かつが丼ぶりに収まりきれず、蓋が浮いています。さらに、白いご飯の下に同じ枚数のとんかつが埋まっていて、ボリュームがあります。しかし、薄く切られたかつとアマダレが絶妙にマッチしていてとても食べやすい。父もきれいに食べきってしまいました。
11:45 雨が降り始める
店を出ると、雨が降り始めていました。
アウェー新潟戦は毎年悪天候です。今年もかと、つい嘆いてしまいます。
12:00 三菱のお店に戻る
お店に車を駐車させていただきます。
スタッフの渡辺さんがデリカD:5でスタジアムまで送ってくれました。
渡辺さんは、昨年と一昨年もレッズ&ドライブのレポーターを送迎したそうで、私たちは3組目。歴史を感じますね。
12:30 東北電力ビッグスワンスタジアム
いつの間にか雨は止んでいました。
先にスタジアムに着いていた仲間が用意してくれた席は、一階のゴール裏、メイン寄りのコーナー付近でした。
私たちのげん担ぎは試合前にその地の名物を食すこと。
今日は、亀田の柿の種を食べて試合開始を待ちます。
14:00 キックオフ
試合開始から積極的に動き回ってボールを奪おうとしている姿勢が感じられましたが、すぐには良くならないのが今のチームの現状。なかなかチャンスを作れません。
後半も、フリーキックやコーナーキックが簡単に跳ね返されてしまいます。またかぁと言う雰囲気が漂う中、田中達也選手の投入で流れが変わりました。
そして後半35分、待望の先制点を細貝選手が叩き込み、その1点を守りきって勝利。
今節、鹿島、大分、G大阪が破れ、名古屋グランパスは引き分け。その結果、レッズは首位鹿島と勝ち点3差となり、この試合は大混戦の優勝争いの中、アウェーでの価値ある一勝となりました。
16:35 三菱のお店
戻ってくると、テレビでレッズの試合が1時間遅れで録画放映されていました。
もう一度勝利の瞬間を確認してから、お店を後にしました。
17:00 日本海東北自動車道
再び雨が降り始め、風が出てきました。
「今日は誕生日だった堀之内選手が地味だけど良かったぁ」と私。
「そうだね、坪井選手もスランプから抜けたんじゃないかな」と父。
2人とも汗かき役の選手が印象に残っていました。
17:45 越後川口SA
父は、お土産に米せんべいを購入していました。
ガソリンを入れて出発します。
19:00 谷川岳付近
20:00 嵐山PA付近
前方でハザードランプの点滅が並んでいます。どうやら渋滞のようです。
助手席の父は、腕組みをしたまま首を垂れてうとうとしています。
20:40 所沢IC
高速を降ります。
いつも試合が終わったあとに立ち寄る、武蔵浦和駅近くのレッズサポーターが集う店「王龍(わんろん)」に向かいます。
21:20 王龍(わんろん)
試合が終わると、このお店で食事することが多い。
ここの中華は、もちろん味は最高ですが値段もお手頃。それに、マスターの黄(こう)さんとは長い付き合いなのです。
娘の美栞は、幼いころからここの餃子が大好きで、よく連れてきました。
「本当に綺麗なお姉さんになっちゃってねぇ」とマスターは褒めてくれますが、娘は最近ちっとも口を利いてくれません。
私は、「マスターの方が仲良しなんだもん」と苦笑いです。
23:00 帰宅
アウトランダーに乗っての新潟遠征ドライブ。
試合に勝利し再びJリーグ優勝が見えてきたし、岡野選手の300試合出場にも立ち会えたし、美味しい料理も食べることが出来たし、楽しい1日を過ごすことが出来ました。






