11月7日(金)
試合前日 愛車レッズカーを預けて千歳空港へ
7日朝、西城さんは、真っ赤な愛車アウトランダーを運転して北海道三菱自動車販売北野店にやってきました。サポーター仲間の佐々木さんを出迎えに千歳空港を往復する間、お店でタイヤ交換、スノータイヤに付け替えてもらう予定です。
「昨日は気持ち悪いぐらい暖かかったけど、今日から週末にかけて冷え込むそうですよ」と西城さん。天気予報には雪マークも出ています。
ラジオから流れるスタッドレスタイヤのCMの多さに話を向けると、北野店の二本柳店長が「そうなんですよね。ここのところタイヤ交換に訪れるお客様がグンと増えました」。
空港へ向かうレンタカーは黒のギャランフォルティス。乗り込んだ西城さんは、アウトランダーとずいぶんと違う低い視界に少々戸惑いながらバックミラーを慎重に調整、空港までのルートをナビに一般道路優先でセットして、10時ちょうどに出発しました。
二男二女の母 末っ子はレツト(烈斗)くん
浦和に住んでいた西城さんが札幌に越してきたのは、Jリーグ開幕の頃。コンピューター関連会社に勤務する夫英樹さんの転勤でした。こちらに来た頃は小学生だった長男伸之さん(23)と長女めぐみさん(20)を連れてコンサドーレのホームスタジアム厚別競技場のレッズ戦に出かけたことがあります。
今、伸之さんは都内の国立大学の大学院生。めぐみさんは今年就職し、札幌市内へ通勤しています。次女理緒さん(13)は中学2年生、次男烈斗(れつと)くん(11)は小学6年生で、今サッカーに夢中。来春からは地元のクラブチームに入ります。
烈斗くんの名は、もちろん「レッズ」から。
「最後の子は、私が、レッズに関連した名前を付けたいと夫に言ってありました」
男の子なら「烈斗」、女の子なら「あかね」と、呼んだときの響きで決めていたそうです。
「字画もとくに調べなかったですね。烈斗は赤ちゃんのときからドリブルが好きでしたよ」
1時間で千歳空港到着
国道36号線は札幌から室蘭まで続いています。
視界が開け、曇天の中に黄色や赤に染まる森が広がっていました。
「もう紅葉は終わりですね」と西城さん。
「寒いのは苦手なんです。子どもたちが小さかった時に行ったスキーも、最近はまったくです」
今は、レッズで熱くなるのが何よりの楽しみなのでしょう。
サッポロビール工場を左に見てすぐ左折、キリンビール、サントリービールの工場も過ぎ、千歳駅前を通過すると、空港らしい風景に変わります。
11時千歳空港到着。
佐々木さんの飛行機の到着時間まではしばらく時間があります。滑走路の見える3階待合ロビーで待つことにしました。
以前はハガキ、今はインターネットで呼びかけ
「最初の頃一緒にレッズを応援していた友人のなかには、その後コンサドーレを応援するようになった人もいます。毎年1回は北海道在住レッズサポーターで集まっています。今日も懇親会です」。
彼女の記憶によれば、最初は98年。試合日に駒場スタジアムで販売していたマッチデープログラムで自分の連絡先を公開、北海道在住のサポーターに呼びかけたそうです。当時は個人情報に対しての感覚も今と違っていて、その翌年には、レッズのハンドブック巻末にあったサポーターズクラブのリストから北海道の住所にハガキを出したそうです。
「3年前からはインターネットです。“mixi(ミクシィ)”で55人くらいの北海道在住のサポーターがいて、今日は30人くらいがキリンビール園に集まることになっています」。
サポーター仲間の佐々木さんを乗せて市内へ
佐々木さんの到着前、売店を通ったら、入手困難で人気の“じゃがポックル”も“花畑牧場生キャラメル”も置いてありました。
「ラッキー!タイミングが良かったですねぇ。とくに“じゃがポックル”は日持ちがするから、東京のほうへ行くときの良いお土産になるんですよ」
すぐ売り切れてしまうだろうからと、3箱づつ購入。
12時、到着ロビーで佐々木さんと会えました。浦和からやってきた彼は、西城さんに頼まれて購入したオフィシャルカレンダーを肩にかけてあらわれました。
ギャランフォルティスで空港を後にする頃、青空が広がってきました。
車内はもちろんレッズの話題。情報通の西城さんでも、毎試合スタジアムで応援する浦和から来た佐々木さんとの会話はとても楽しそうです。
以前釧路で勤務していたこともある佐々木さんとは、レッズ以外の“北海道話”にも花が咲きます。
「雪虫が飛んでる」と佐々木さん。「ほんと雪虫だ。降りそうですね」と西城さん。
北海道では、初雪の頃見かける雪虫が風物詩となっています。冬に入ってしまったらもう見かけません。
「釧路では見たことないですよ」
「あそこはあまり降らないでしょ。札幌のほうが降るものね」
ランチのあと販社到着 そのあと市内へ
西城さんが案内してくれた、安くておいしいと評判の回転寿司「トリトン 清田店」でランチ。メニューに書かれていない“裏メニュー”は旬のにぎり、とくに美味しかったです。
14時、北海道三菱自動車販売(株)北野店に到着。タイヤ交換費用を支払って、アウトランダーに乗り換え札幌駅方面へ走り出しました。
途中、大通り公園付近でコンサドーレのチームバスを見かけました。
このあと夕方から西城さんは、烈斗くんのサッカーの送り迎え。明日は早朝から札幌ドームで並ぶそうです。
11月8日(土)
アウトランダー“レッズカー”
3年前の新発売の時期に購入したアウトランダー。「当時は赤を注文する人は少なかったようですよ」と西城さん。運転席と助手席はレッズのTシャツを被せて、後部座席は三菱自動車でもらったスリーダイヤ入りのブランケットを細工して、車内も全面真っ赤。まさに知る人ぞ知るレッズカー。
スタジアムへ出かける直前の自宅前。助手席に腰かける烈斗くんに話を聞いてみました。
「レッズではだれが好き?」
「田中達也が好き。よく動いて、ドリブルが上手だから」
「サッカーの友達はどこのチームを応援しているの?」
「…」
サッカーの友達にはJリーグのチームを応援する子はあまりいないそうです。でも、烈斗くんの家では、レッズも真っ赤なレッズカーもいたって日常の光景。J開幕の頃、赤いバンダナと赤いシャツを着て西城さんに連れられスタジアムへ出かけたお兄ちゃんとお姉ちゃんは、もう成人を過ぎました。
今回の札幌ドームのレッズ戦は、烈斗君との思い出の大切な一ページに刻まれることでしょう。次にレッズが札幌ドームでコンサドーレと戦う日はいつになるか分かりません。
ビジター入口から札幌ドームへ入場
北海道在住のレッズサポーターのみなさんがゴール裏の一角に陣取っていました。
帯広在住でi(アイ)に乗っているという女性は、「初めての遠乗りはレッズの夕張合宿。札幌まではちょっと勇気がいる」と、今日は電車でやってきたそうです。浦河町からきた人もいました。西城さんに声をかけてもらい、集まっていただいた北海道在住のサポーターたちの幸せそうな笑顔が印象的でした。






